見出し画像

60周年を迎えた東海道新幹線について、その歴史やJR東海の乗車人員ランキング、便利なサービスについて深堀してみた

2024年は、東海道新幹線が開業して60周年の年にあたります。東海道新幹線は、60年間に車両や運転速度など段階的にバージョンアップしサービスの利便性も高まりました。この機会に東海道新幹線の歴史を振り返り、改めて新幹線の魅力を確認してみましょう。

東海道新幹線の歴史

東海道新幹線は、最初の東京五輪が開催された1964(昭和39)年10月1日に開業しました。東京五輪の開会式が同年10月10日となるため、来場者の利便性を高めるべく、ひかり号の開業を間に合わせたようです。東海道新幹線は、高度経済成長期の象徴として日本経済の発展にも寄与し、モデルチェンジを繰り返しながら最高速度も更新していきました。

数字で見る東海道新幹線の変遷は、以下のとおりです(数字はJR東海調べ)。

1日の運転本数

「のぞみ」「ひかり」「こだま」を合わせた東海道新幹線の運転本数は、1987年度の1日あたり231本から2022年度時点で356本と約1.5倍に増えています。2004年度までは、200本台で推移していましたが2005年度に300本を突破して2019年度の378本でピークとなりました。翌2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で運転本数を減らしましたが、その後は回復傾向にあります。

出典:JR東海「東海道新幹線 ~不断のサービスの充実~」よりニッセイアセット作成

最高速度

モデルチェンジとともに最高速度も更新されています。1964年に「ひかり」が開業したときの最高速度は時速210キロメートルでした。それまでは、ビジネス特急「こだま」の110キロメートルが最高だったため、約2倍速くなったことになります。続いて1985年に「100系」がデビューすると最高速度は、220キロメートルに更新されました。

そして画期的に速度が速くなったのが1992年にデビューした300系「のぞみ」です。270キロメートルと最高速度を大幅に更新しました。2024年現在は、2013年2月にデビューした「N700A」が出している285キロメートルが最高速度となっています。

■新幹線の最高速度の変遷
年 新幹線 最高速度
1964年 「ひかり」 時速210キロメートル
1985年 100系 時速220キロメートル
1992年 300系「のぞみ」 時速270キロメートル
2013年 「N700A」 時速285キロメートル

東京~大阪間の移動時間

最高速度の更新と比例して「東京~大阪間」の移動時間も短縮され利便性が向上しています。1964年に「ひかり」に乗車したときの「東京~大阪間」の移動時間は、約4時間でした。もちろん当時としては画期的な数字です。その後、最高速度の更新に合わせて「100系」で約2時間52分、「のぞみ」で約2時間30分、「N700A」で約2時間21分と短縮されていきました。

今後の注目は、工事を進めているリニア中央新幹線ですが、「東京~大阪間」が開業すれば「時速500キロメートル、約1時間7分で到着する」という、これまでの次元とは違う世界が実現します。そうなると「東京~名古屋~大阪」の3大都市圏を短時間で往来できるため、巨大ビジネス圏が誕生する可能性があります。

JR東海「乗車人員ベスト10駅(1日あたり)」

東海道新幹線を運行するJR東海の駅で1日あたりの乗車人員が多いベスト10(2023年度)は、以下のとおりです。

<2023年度JR東海乗車人員ベスト10>
順位 駅名 所在地 乗車人員
1 名古屋駅 愛知県 19万9,000人(66,000人)
2 東京駅 東京都 9万5,000人
3 新大阪駅 大阪府 7万9,000人
4 金山駅 愛知県 6万9,000人
5 静岡駅 静岡県 5万4,000人(19,000人)
6 京都駅 京都府 3万8,000人
7 新横浜駅 神奈川県 3万4,000人
7 浜松駅 静岡県 3万4,000人(12,000人)
9 大曽根駅 愛知県 3万2,000人
9 品川駅 東京都 3万2,000人
注 ( )内及び東京・新大阪については新幹線のみの乗車人員
出典:JR東海「乗車人員ベスト10駅(1日当たり)」よりニッセイアセット作成

将来リニア中央新幹線が開業すれば、さらに「東京~名古屋間」の移動が活発になり、乗車人員の増加が予想されます。


新幹線の利便性が高いサービス

新幹線は、速度だけでなくサービス面でも利便性を高めています。ここでは、なかでも注目が高まっている3つのサービスを紹介します。

「スマートEX」

「スマートEX」は、東海道新幹線のチケットをインターネットで簡単に予約できるサービスです。コンサートチケットと同じくシートマップで空席状況を確認して希望の席を予約できます。乗車日1年前(前年同日)から予約できるため、年末年始やお盆の繁忙期は早めに予約を取ることで確実な旅行計画を立てられることがメリットです。予約変更も発車直前まで可能で、手数料は340円(自由席券については220円)と少額で済みます。

また、チケットレス乗車が可能になります。「スマートEX」に登録した交通系ICカードで改札機を通って乗車できます。乗車が簡単になることに加えて、新幹線と在来線の乗換時もスムーズになります。

ほかに1年中会員価格で東海道・山陽・九州新幹線を利用できる「エクスプレス予約」もあります。エクスプレス予約を利用すると、例えば「東京・品川~名古屋間」の普通指定席が片道420円安くなります。ただし年会費1,100円(税込)がかかる点には、注意が必要です。

貸切車両パッケージ

東海道新幹線には、貸し切りにできるプランがあります。パッケージのタイプは、以下の2種類です。

・号車買取プラン:1号車など該当号車を貸し切りにできる
・編成貸切プラン:16両編成のすべてを貸し切りにできる

貸切車両パッケージの利用目的としては、社員旅行や研修旅行のほか音楽、アニメ、スポーツなど特定のジャンルのファンを集めたイベントなどが挙げられます。例えば号車買取プランであれば、大人数で旅行するときに利用するのも楽しいかもしれません。

「S Work車両」

「S Work車両」は、ビジネスパーソン向けの車両で東海道新幹線の移動中にパソコンなどを利用できる便利なサービスです。利用できる車両は、東海道・山陽新幹線(16両編成)の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の7号車(普通指定席)のみとなります。1名から利用可能(子ども用あり)で、予約期間は乗車日1ヵ月前の10時から時刻表に表示された列車発車時刻の4分前までです。

「S work車両」は、上記「スマートEX」を利用してインターネットで予約できます。

旅行資金を投資で作ろう

「開業60周年を機に新幹線で旅行したい」と考える人もいるかもしれません。新幹線での旅行を楽しむには、ある程度費用がかかるため、旅行資金を作るプランを考える必要があります。2024年1月からスタートした新しいNISA(少額投資非課税制度)制度を活用するのも有効でしょう。

例えば「Goal Navi」では、複数の目的別口座の開設が可能ですので、行きたい旅行先や必要金額に合わせた資産運用が可能です。
まずはスマホアプリを使った無料診断がおすすめです。投資に対する考え方や資産運用の目標(運用期間や目標受取金額)といった質問に答えると、目標金額への到達確率や投資総額、リスクが判定してくれます。

「Goal Navi」を利用して「新幹線を使った旅行実現」というゴールを目指してはいかがでしょうか。


以下の内容については、必ずご確認ください。


資産運用は もっと手間なく、 もっと効率的に