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山手線30番目の駅「高輪ゲートウェイ」、TAKANAWA GATEWAY CITYが2025年3月に開業

「高輪ゲートウェイ駅」は、山手線30番目の駅として2020年3月に誕生しました。2025年3月には、駅前再開発事業の目玉となる商業施設「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」の開業が予定されており、同駅が再び注目を集めています。本稿では、注目ポイントや「高輪ゲートウェイ駅」と「高輪ゲートウェイシティ」について紹介します。


高輪ゲートウェイ駅について

巨大複合エリアの「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」は、2025年3月に開業を予定しています。その施設と一体になっているのが「高輪ゲートウェイ駅」です。

山手線30番目の駅

JR山手線「高輪ゲートウェイ駅」は、西日暮里駅に次ぐ30番目の駅として2020年3月14日に開業しました。西日暮里駅の開業は、1971(昭和46)年となるため、実に49年ぶりに誕生した新駅です。代表的なターミナル駅の開業年度を見ると、渋谷駅が1885(明治18)年3月1日、新宿駅が同じく1885(明治21)年3月1日、池袋駅が1903(明治36)年4月1日と、いずれも古い歴史があります。

<山手線の駅の開業日>

出典:一般社団法人 東京都地質調査業協会
技術ノート(No.53)特集:高輪ゲートウェイ駅とその周辺」よりニッセイアセット作成

高輪ゲートウェイ駅は、品川駅と田町駅の間にあり最新のAI技術を使った設備を導入していることも特徴の一つです。駅構内には、AIを活用した案内ロボットを配備するほか、AI決済による無人店舗、環境に配慮した省エネ設備も導入されています。高輪ゲートウェイ駅の改札は、2024年10月時点で1ヵ所ですが、高輪ゲートウェイシティが開業する2025年3月には新たに南改札が登場する予定です。

駅舎の建築は隈研吾氏

駅舎は、著名な建築家の隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所)が設計を手がけています。隈研吾氏は、一級建築士・デザイナーであり、東京五輪・パラリンピックのメイン会場になった新国立競技場の設計を担当したことでも有名です。

高輪ゲートウェイ駅舎では、設計者としてデザインアーキテクトを担当しました。駅舎ホームの大屋根に折り紙をモチーフにしたデザインを採り入れています。駅舎内もやわらかな光や木のぬくもりを感じさせる和の伝統美を意識した設計を施すなど、一流の建築家らしい仕事が随所に見られます。駅舎を楽しみしている来訪者も少なくありません。

TAKANAWA GATEWAY CITYの概要

高輪ゲートウェイ駅周辺では、JR東日本を中心に「品川開発プロジェクト」が進行しています。その中心となる複合施設が「TAKANAWA GATEWAY CITY」です。開発されている場所は、高輪ゲートウェイ駅西側に隣接する品川車両基地跡地の約9.5ヘクタールに及ぶ広大な区域です。JR東日本は、TAKANAWA GATEWAY CITYを広域スタートアップエコシステムの中核に位置付けています。

TAKANAWA GATEWAY CITYは、街への来訪者10万人を想定して延床面積84万5,000平方メートルの広大なフィールドで街づくりを行います。街は、2025年3月に先行して開業する「複合棟Ⅰ(4街区)」と高輪ゲートウェイ駅周辺エリア、遅れて2025年度中に開業予定の「複合棟Ⅱ(3街区)」「文化創造棟(2街区)」「住宅棟(1街区)」で構成されています。

街区の構成を見ただけでも、かなりの巨大都市開発ということがうかがえます。街づくりを担うのはJR東日本だけでなく東京大学やNUS、博報堂、リバネス、ジェイアール東日本企画が運営パートナーとして参加しています。

TAKANAWA GATEWAY CITYの注目施設

JR東日本の公式サイトによるとTAKANAWA GATEWAY CITYには、以下のような注目の施設があります。

文化創造棟

街や駅と一体となって文化コンテンツやプログラムを制作・発信し、テクノロジーと文化を掛け合わせて、さまざまな展示やライブ、学びなどのコンテンツを創造する施設です。日本の文化やエンターテインメントを楽しむ場所として期待されます。

TAKANAWA GATEWAY Convention Center(コンベンションセンター)

地下1・2階に大型会議ができるコンベンションセンター、地上6階にサイズの異なる会議室が7室用意され、ビジネスシーンでも魅力的な施設です。駅直結になっているため、利便性も抜群で注目されます。

JWマリオット・ホテル東京

国際的なホテルブランド「マリオット・インターナショナル」が展開するラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル東京」が首都圏に初進出することで注目を集めています。客室数約200で、スパ、レストラン、バー、ラウンジ、宴会場などを備えます。

参考:

山手線乗車人員ランキング

高輪ゲートウェイ駅がある山手線の各駅は、1日どれくらいの人が乗車しているのでしょうか。ここでは、JR東日本管内の乗車人員ランキングと山手線乗車ランキングを紹介します。

JR東日本「各駅の乗車人員ランキング」

JR東日本管内各駅の1日平均乗車人員ベスト10は、以下のとおりです。

<2023年JR東日本乗車人員ベスト10>

出典:JR東日本「各駅の乗車人員 2023年度」よりニッセイアセット作成

JR東日本グループ全体の駅は1,681(2023年4月時点)あり、1日の輸送人員は1,557万人を数えます。ベスト10を見ると、やはり東京23区内の駅が上位を占めています。会社や学校、商業施設の数が圧倒的に多いため、当然の結果といえるでしょう。

日本で一番乗車人員が多い駅は、新宿駅でした。また山手線の駅のランクインが多いなか、10位の北千住駅はJR常磐線であり異彩を放っています。東京23区以外では、SUUMOの「住みたい街ランキング2024」で1、2位を占める横浜駅と大宮駅がベスト10入りしています。

参考:

山手線乗車人員ランキング

上記ランキングから山手線に絞ると乗車人員ベスト10は、以下のとおりとなります。

<2023年山手線駅乗車人員ベスト10>

出典:JR東日本「各駅の乗車人員 2023年度」よりニッセイアセット作成

巨大ターミナル駅が上位5位までを占めています。ターミナル駅は、JR東日本とそれ以外の路線を乗り継ぐ人がいるため、「相乗効果で乗車人員が増える」という事情があります。

高輪ゲートウェイ駅の乗車人員は1万人程度。2025年3月の高輪ゲートウェイシティ開業で約13万人を見込んでいますが、ベスト10に入れるかは微妙なところです。開業当初は、多くの人が訪れる傾向があるため、一時的にベスト10に入ることがあるかもしれません。

通勤や通学で使うことが多い山手線、たまには地方の電車に揺られてみては?

山手線は、平日は通勤や通学の足、休日はレジャーの移動手段として毎日多くの乗客を輸送しています。なかには「休日に山手線に乗ると仕事や学校を思い出して気分転換にならない」という人もいるかもしれません。そういった人は、まず新駅を利用して2025年3月開業のTAKANAWA GATEWAY CITYを楽しみ、そのあと夏から秋にかけて地方に出かけてみてはいかがでしょうか。

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※本記事は2024年10月9日現在の情報を基に構成されています。TAKANAWA GATEWAY CITYの施設内容は変更になる場合があります。施設に関しては最新の情報をご確認ください。

以下の内容については、必ずご確認ください。

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