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967kmを走りながら老後生活資金の準備について考えてみた(5)【サポート編】

私の旅は舞鶴で終わりました。

リタイアの原因は走り方が良くて脚を故障してしまったとか、準備不足だとか、いろいろありますが、そういった不安要素を解消する方法はなかったのかを考えます。

旅程は十分練られていたか

旅程イメージ
旅程は十分練られていたか?

「旅の計画編」でも挙げたように、超長距離の目標を達成可能な目標とするために、道程の交差点をピックアップしてみました。

これまでの超長距離走のときは、これに加えて、各地点の高度やコンビニの位置や飲食店の位置等も確認のうえ臨んだものです。

しかし、今回は1,550kmの長丁場。

日々仕事に忙殺されるなかで、こういった調査に回せる時間には限界がありました。

資産運用を意識して勉強したり、いろいろ試行錯誤してみるのが重要であるとわかりながらも、なかなか世の現役層が十分に対処できない現実とも似ています。

今回の準備と同様に、「重要だし、やらなきゃいけないことは分かっている」けれど、そのための時間がないという現実は確かにあるのです。

冷静に計画を再考できたか

計画イメージ
冷静に計画を再考できたか?

今回の故障の場合も含めて、当初の予定を見直さざるを得なくなることは多いものと思われます。

そんなとき、目先のことしか目に入らず、視野が狭くなっていないかということです。

心の持ちようではありますが、先の予測が立てにくいときには現実をやや過度に重視してしまい、
将来の予測もそれに引きずられることが多いのではないでしょうか?
今回リタイアした背景には、合理的なものもありますが、脚の故障という現実に引っ張られ、未知のR9ステージに臨もうという意欲がわかなくなったせいという理由もなくはありません。

資産形成でも同様で、運用をはじめてすぐに相場の下落に遭って、
「やっぱり私には運用は合わなかった。こんな失敗するくらいなら、もう止めた。」
といって資産運用に背を向けてしまうという例も耳にします。
なかなか、こういった心の動きに対処するのは難しいのですが、
周囲からの冷静なアドバイスにより、
現実への過度な執着から離れることも可能かもしれません。

計画が破綻すると宿泊場所探しも大変に

スタートから360km、新潟県村上市。浜新保バス待合所
(スタートから360km、新潟県村上市。浜新保バス待合所)

今回のGWのように直前にホテル・旅館予約ができないときに、
どうやって宿泊先を確保するのかという点は非常に頭を悩ませる問題です。

ホテル・旅館は勿論、ネットカフェなども観光地・都市にしかありませんから、いつでも(どこでも)休憩することができるわけではありません。
しかし、何も休憩場所は旅館やネットカフェだけではありません。
よく「野宿」と称しますが、駅の待合室やバスの停留所のベンチで横になることもあります。
しかし、ホテル等と異なり、バス停や待合室についての(休憩場所としての)情報はネット上でも見つかりませんから、辿り着いてはじめて休憩できるかどうかがわかります。

更に、バス停の形態も単にベンチだけのものから、小屋状のもの、更に扉もあって風も避けられるもの等、千差万別ですから、
見つける都度、「ここで良いのか?次はもっと良いものがあるのではないか?」と選択の連続です。

運用を始めるのに今日が良いのか、来週まで待った方が良いのか等投資のタイミングを計るのと似ているかもしれません。

長期の運用ではタイミングを計るより、まず始めることを重視するように、今回のレースでも無理して進むよりも、休憩できる限り、どんな形状のバス停であれ、そこで休憩してしまうのが良かったのかもしれません。

何より荷物の重さが負荷になる

荷物イメージ
何より荷物の重さが負荷になる

やはり、このレースで一番大変なのは荷物でしょう。

ウルトラマラソンなどでも荷物を持つことは少なくありませんが、やはり荷物の重さはその比ではありません。
2Lのペットボトルを2~3本常に背負って走ることを想像してみてください。
20日くらいの行程を着替えなしというのなら、着替え分が減るでしょうが、そんなわけにもいかないでしょう。

防寒具をどこまで少なくするのか、雨具はレインコートなのか傘なのか、それとも両方か。
意外と重いのはスマホや時計の充電のためのモバイルバッテリー。
定期的に充電できる環境にあればそれほど問題にならない一方、野宿が続く場合にはそれに備えた準備が必要になります。

夜間走行のためのライト等も替えの電池を含めれば比較的重い部類でしょうか。
あと医薬・治療関係の備え等、数え上げればキリがありませんが、これを全部準備すれば日々のパフォーマンスに影響しますし、脚への負担も大きくなります。
肩へのずっしりとした重みから、何度中身をぶちまけたいと思ったことか。

本当に何とかならないものでしょうか。

コンビニは生命線

コンビニイメージ
コンビニは生命線

荷物を少なくするためには現地で買えるものは持参しないというのが鉄則です。
その意味で、コンビニはこういったレースの補給拠点として極めて重要。

都会で生活していると、いたるところで目にするコンビニですが、こういった長距離レースを走ってみると、必ずしも全国均等に分布するものでないことに気付きます。

昨年参加した旧中山道を走るコースは山間部が多いため当然のようにコンビニを見かける機会は少ないものでしたが、
今回は国道や県道を経由するだけに楽観視していたのは失敗でした。

コンビニ間の距離が10kmほど離れているのはザラですし、20km以上離れていることも少なくありません。
その程度かと思われるかもしれませんが、時速5kmで歩き続けるとすると10kmには2時間を要します。25℃を超える炎天下の2時間は馬鹿になりません

更に言えば、そもそも次のコンビニまで2時間かどうかすらわかりません。

峠に向かうときには、重いけれどペットボトルを2本持つのか、途中で追加購入できるかもしれないから1本だけにしておくのか、毎回悩みました。
1,550kmという距離にどうしても目がいってしまいがちですが、こういった負荷となる重量への対策も攻略の大きな要素と言えるでしょう。

これらの不安・重荷が解消するなら


スタートから約500km、新潟県柏崎市
(スタートから約500km、新潟県柏崎市)

今回の本州縦断フットレースは、「自分の脚で青森駅から下関駅までを決められたチェックポイントを通過して制限時間内に踏破する」ことが目標です。
荷物だとか旅程だとかは、目標達成のための準備として必要ですが、
これは必ずしも「自分ひとりで充足すること」は求められていません。

大会要項に「参加者はすべての荷物を背負って走ることになりますが、専属サポーターをつけることもできます。」との一節があります。
即ち、荷物をサポーターに持ってもらうことができるわけですから身軽になりますし、加えて必要なものは何でも持っていくことができます。
重いから、これを持っていくのは止めようと考える必要もありませんし、
必要なくなったからとサポーターに渡してしまうということもあるでしょう。

また、計画の変更もサポーターと相談して決められますし、冷静で経験豊かなサポーターと相談することでより良い判断ができるかもしれません。
休憩場所なども事前にサポーターに確認しておいてもらえれば、
臨機応変ながら相対的にベストな休息を取ることも可能でしょう。
サポーターとの二人三脚ですから、当初の計画でも、二人で分担すればひとりよりも十分な情報を集めて満足のいく計画が立てられるかもしれません。

老後生活資金の準備においても同様です。


なかなか自分ひとりでは手が回らないときにサポーターの力を借りることも選択肢でしょう。
資産形成を始めるにあたって、どうしたら良いか(どういった計画を立てたら良いか)わからなければ、金融機関の窓口等でアドバイスを受けるということも考えられます。
資産形成を始めてからも環境の変化に応じて運用の見直しを行うときにアドバイスを求めることもあるでしょう。

一方で、そういったアドバイスを求めている時間もない、あるいはアドバイスされても金融知識が乏しいのでなかなか理解しがたいという方は、ロボアドなどを利用して機械的に計画を立てるというものも選択肢になりそうです。

別に、こういったレースの経験を参考にしているわけではありませんが、弊社商品のGoalNaviはロボアドを利用して過去のデータ等を参考に当初の計画を組み立てるとともに、相場の変動等に応じて運用の見直しを自動で行うサービスです。
また、○歳で△万円を貯めるといった目標に対し、それが実現するかどうかを日々の運用の変化を反映して、到達確率という形で表示しますので、これを見ながら運用の方法を変えたり、投資金額を変えたりすることも可能です。
重荷の部分をサポーターに肩代わりしてもらって、目標に向かって資産形成するというところに集中するというサービスと言えるかもしれません。

今回のレースでは舞鶴でリタイアしましたが、もしGoalNaviで目標(下関)到達確率が計れたとしたら何パーセントだったのでしょうか?
そういうのが見えていたら、舞鶴での判断も変わったのかもしれませんね。

なお、今回の記事は筆者個人の見解であり、当社の公式な見解を示すものではありません。

老後生活資金など資産形成のゴールを定め、ゴールに向けてサポートを行う投資一任サービス、GoalNavi(ゴールナビ)。
簡単な質問にいくつかお答え頂くだけでゴールに向けた運用戦略をご提案。
戦略を決定して運用が開始されれば、あとは「自動運用」。市場の変化に合わせてゴールの到達確率の変化から運用戦略等を見直すことも可能です。


運用診断は無料ですので、ぜひアクセスしてみてください。

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【筆者紹介】
結城宗治:日本生命保険相互会社入社後、国内債券投資、財務企画を経験後、投資信託販売事業の立上げを担当。ニッセイアセットマネジメントでは投資信託企画の担当を経て、ファンドラップサービスGoalNaviを立ち上げ。DX推進担当。

・当資料で、筆者の紹介のある記事においては、掲載されている感想や評価はあくまでも筆者自身のものであり、ニッセイアセットマネジメントのものではありませんが、ニッセイアセットマネジメントと筆者との間でこれらの表示に係る情報等のやり取りを直接的又は間接的に行っているため、実質的にはニッセイアセットマネジメントの広告(「不当景品類及び不当表示防止法」におけるニッセイアセットマネジメントの表示)等に該当する場合がございますので、ご留意願います。

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