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AI上司の作り方~新NISAにやたら詳しく、走るのが好きなchatbotを作ります~

とある日。

「本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2023〈SPECIAL〉」に出場するため、新NISAにとても詳しい上司が長期不在になってしまうことがわかりました。

不在の間、新NISA関連の質問や記事制作はどうすればいいのか途方に暮れている私に、同じ部門の先輩がやさしく教えてくれました。

「だったら、AIで上司をつくっちゃえばいいんじゃない?」

そこで今回は、新NISAについてなら何でも答えてくれる、「上司bot(新NISA・走るのが好きバージョン)」を作ることにしました。


 必要な材料

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・google colaboratory
・OpenAIのAPIKEY
・text-embedding-ada-002
・上司の作成したレポート/記事など(大量にあるほうが望ましい)

作成時間:30~60分
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現在大注目である「ChatGPT」のOpenAI社が提供する、テキスト→ベクトル変換API「text-embedding-ada-002」を使って、上司の作成した対外公表コンテンツを大量に読み込ませ、私の質問に丁寧に回答するChatbot(AI上司:新NISAにやたら詳しく、走るのが好きバージョン)を作成することにしました。

プラットフォームは、ブラウザベースでpythonが使え、おまけにGPU利用も無料である「google colaboratory」をチョイス。

手順

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  1. OpenAIのAPIKEYを取得
    こちらは、多くの記事で取り上げられておりますので、省略。わからない方は、ChatGPTに聞くと丁寧に教えてくれます。

  2. google colaboratoryに必要なライブラリをインストール

  3. Google Driveに「上司の作成したレポート/記事など」をテキストファイルにして保存。
    ※PDFなどのファイルからデータを取得する際は、ファイルフォーマットにあったpythonのローダーをご利用ください。

  4. 「query」に質問を入力して実行。回答が出る

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実際の結果

Q:新NISAの概要を教えてください。

A:この記事によると、新NISAは2024年1月から開始される、非課税枠や非課税対象期間が大幅拡充された「少額投資非課税制度」です。現在のNISAと同様に、株式や投資信託などの金融商品に投資することができます。 

うーん。正しいのですが、ちょっと長いですね。
もうちょっと簡潔に答えるよう、質問を工夫してみます。

 Q:新NISAの概要を50文字以内で教えてください。

A:2024年1月から始まる、非課税枠や非課税対象期間が大幅拡充されたNISA制度のこと。

本当にさっぱりしましたが、上司っぽさがもう少し欲しいところ。

Q:新NISAの概要を50文字以内で、威厳のある語尾で回答をしてください。

A:新NISAは、2024年から始まる非課税投資枠1,800万円の制度であり、個人の投資スタイルや選好を大きく変えるポテンシャルを秘めている。  

あーなんか「威厳のある上司」が言いそうなコメントですね。いい感じです。

せっかくなので、当社コーポレートサイト(https://www.nam.co.jp/)に掲載済みのデータをもっと付け加えてみます。

Q:NISAはいつ始まったのか、50文字以内で、威厳のある語尾で回答をしてください。

A:NISAは2014年から始まったのじゃ!

な、なんか怒られているような・・・でも、回答できる内容の幅が広がった気がしますね。

最後に、冒頭の「本州縦断フットレース」について、なぜ参加するのか聞いてみました。

Q:なぜ本州縦断するのですか?威厳のある語尾で50文字以内で回答してください。

A:本州縦断フットレースは、日本最大の島である本州の美しい景色を楽しみながら、健康的な挑戦をするために開催されます。

なるほど。果たして景色を楽しむ余裕があるのかはわかりませんが、「本人」が完走できることをnote編集チーム一同、願っております。

まとめ

ChatGPTの活用を検討しているけれど、自社情報に特化した回答を得たい企業も多いのではないでしょうか。

今回の方法であれば、対外公表済みの自社情報をデータベースとして、EmbeddingAPIから文言のベクトルを取得、質問内容を近い回答をピックアップしてくれるので、おすすめです。

https://ict-worker.com/ai/gpt35-with-smeca.htmlを参考にさせていただきました。

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