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米国5大財閥の1つ「モルガン財閥」の学ぶべき格言集


世界一の経済大国の米国には、日本では考えられないような規模を誇る財閥があります。そんな米国の「5大財閥」として知られているのは「ロックフェラー財閥」「メロン財閥」「デュポン財閥」「カーネギー財閥」「モルガン財閥」です。

このなかに見聞きしたことがある財閥名もあるのではないでしょうか。今回は、そのなかでもモルガン財閥にスポットをあてて紹介します。

モルガン財閥とは

モルガン財閥は、コネチカット州出身のジョン・ピアポント・モルガンという人物が創始者です。モルガン氏は、父親が英国のロンドンで起業したビジネスを引き継ぎ、19世紀末には銀行家として世界最大の規模を有するまでに事業を成長させました。さらに潤沢な資金力を活かして鉄道や鉄鋼などインフラに関わるような事業にも進出。こちらでも成功を収めて一大財閥としての地位を確立しました。

戦後は、反独占政策の影響で規模こそ縮小しましたが、今もなお財閥としての影響力は健在です。「JPモルガン・チェース銀行」「JPモルガン証券」など日本でも事業展開 しており、金融業界においての存在感を示し続けています。これらの社名にある「JP」とは、モルガン財閥創始者名の一部である「ジョン・ピアポント」の略です。

国際金融財閥としての地位を確立したモルガン財閥には、数々の格言があります。成功者が生み出した格言は示唆に富んでおり、投資家として知っておいて損はありません。本記事では、モルガン財閥に伝わる5つの格言を紹介し、そこから得られる教訓を解説します。

【格言1】「眠れぬほど、株を持つな」

この格言は、原文を意訳すると意訳で原文訳「もし思惑違いの株を抱えているのなら安眠できるまで売り放つべし」  となります。つまり「保有している株のことが気になって夜に眠れないような投資は、そもそも無謀で、そんな株を保有しているのであればいっそのこと売ってしまいなさい」という意味です。すでに株を塩漬け状態にしている知人へのアドバイスだったといわれています。

投資家向けの解釈に言い換えると「リスク許容度に見合った投資をしなさい」との意味で理解されている格言です。この格言は、株式投資を想定したものですが、現代の投資にはFXやCFD、先物などレバレッジを効かせられる商品がたくさんあります。これらの投資でレバレッジを大きくしすぎると強制ロスカットの不安が募るあまり、文字通り夜も眠れない状況になりやすいといえるでしょう。

そのためリスク許容度に見合った資金管理を徹底することの重要性を説いているともいえます。

【格言2】「その会社に投資するかの判断は何をおいても相手の人格です。

お金で人格は買えません。金よりも何よりもまず人格が大切です。私の信頼を得られない人物は、私から金を借りることはできません」

これは、米国政府の金融関連の委員会で金融機関が裏でインサイダー取引をしているのではないかと指摘された際に発言した言葉 とされています。この発言の意味は、読んで字のごとくで「信頼がなければ投資はできない」ということです。

現代の投資の世界は、無味乾燥なマネーゲームのように捉えられがちです。しかしモルガン氏は「信頼がなければ投資をすることはなく当然お金を貸すこともない」と説いています。チャート画面だけを見てマネーゲームをすることも一つの投資スタイルですが、そこに人間的な信頼がなければ投資とはいえず短期的な利益のみ追い求める行為となってしまいます。長期的な資産形成を目指すのであれば、信頼に裏づけられた投資行動も重視するべきでしょう。

【格言3】「これからは経理を透明にして商売をする時代がやってくる 」

経理の透明性は、正確な投資判断をするために欠かせないものです。今でこそ上場企業の経理は透明性が求められ、基準に不適格な企業は「退場」を余儀なくされていますが、モルガン氏が活躍した時代はまだまだどんぶり勘定のような経理や不明瞭な経理が常態化していたことでしょう。

しかしそれでは投資家からの信頼が得られず、経理の透明性で企業価値が評価される時代が来ると予見していたことを示しています。投資家が投資先の企業を選ぶ際に、情報開示や透明性の確保に積極的であるかを重視することが投資の安全性を高めると解釈できます。

【格言4】「ビジネスは誰としても良いが、ヨットレースは紳士としかやってはいけない 。ヨットの維持費を問題にするような人間には船を買う資格はない」

ビジネスパートナーの見極めにおいて、組んでよいのは紳士のみであるとの格言です。ここでいう紳士とは、ヨットの維持費を問題にするような人間ではなく、その投資によって得られるリターンも含めて真の価値を理解できる人間のことです。

この「真の価値」という概念は、投資家にとっても含蓄があります。目先の利益ばかり追い求めるのではなく、株式投資であれば投資をする企業の長期的な成長力やビジョンなどを理解したうえで、その企業を応援する気持ちで取り組むべきというのがモルガン流です。その企業の事業内容やビジョンなどに関心を示さず、チャート画面だけを見てデイトレードなどをしている投資家には、少々耳の痛い格言かもしれません。

【格言5】「どこかにたどり着きたいなら今いるところから旅立つことを決心しなければならない  」

ゴールや目標に向かって行動する際に、今持っているものを手放す勇気も必要であることを説いた格言です。人は、ゴールを目指すのにあたって小さな目標の達成を繰り返していきます。そうなると少しずつ持っているものが増えていくわけですが、最終的なゴールに到達するためにはそれを手放すときがやってきます。

仮に最終的なゴールに到達したとしても、周辺環境の変化によってそのゴールの居心地がいつまでもよいとは限りません。常に「今ではないどこか」を目指し続けるために、時には「今自分がいる場所が正しいのか」について自問自答することが必要です。投資の手法についても同じことがいえるのではないでしょうか。

これまでうまく機能してきた手法やノウハウがいつまでも通用するとは限らないため、常に「このままではいつか通用しなくなる」という危機感を持ち続け、投資環境の変化にもしっかりとアンテナを張っておくことが重要です。

モルガンの格言から学んだことを投資に役立てよう

投資家にとっての目標は、資産形成です。その資産規模がどれくらいなのかは、人によってさまざまですが、投資を続けているということは今の資産額からさらに増やす必要があると考えている人が多いのではないでしょうか。資産運用は、長い道のりだけに途中で迷ったり不安を感じたりするものです。そんなときには、同じような岐路に何度も立ち、それを克服してきた先人の知恵が役立ちます。

今回は、モルガン財閥を築き上げたジョン・ピアポント・モルガン氏の格言として有名なものを5つ紹介しました。いずれも投資家にとって示唆に富んでおり、投資行動に役立てられるものばかりです。迷ったときは、モルガン氏がどう考えていたのか、そこに思いを馳せて参考にしてみてはいかがでしょうか。

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