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東京ディズニーシーの新テーマポート「ファンタジースプリングス」が開業、その経済効果は?

2024年6月6日、東京ディズニーシーに新テーマポートとして「ファンタジースプリングス」が開業します。本格的な新規アトラクションの開業ということで注目度も高く、大きな経済効果が見込まれています。これまでにも映画やアニメなどのコンテンツビジネスで大成功を収めてきた「ディズニー」が新たに仕掛けるアトラクションだけにどれだけの経済効果が見込まれるのかも気になるところです。 

本稿では、過去に高い興行収入をもたらした作品などを紹介しつつ、注目の「ファンタジースプリングス」の経済効果や影響について解説します。 


東京ディズニーシーの「ファンタジースプリングス」とは?

2024年6月にお目見えした新テーマポート「ファンタジースプリングス」は、「精霊が住む魔法の泉」をコンセプトとしています。泉から流れ出る小川をたどっていくと、精霊が刻み込んださまざまなストーリーに出会う……という世界観が表現されています。

ディズニー映画のヒット作「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」の世界観をアトラクションで再現し、エリア内にはホテルや飲食店も新設されました。

運営会社は押し上げ効果をどう見ている?

東京ディズニーシーの運営会社であるオリエンタルランドは、この「ファンタジースプリングス」の新設にあたって約3,200億円の投資をしており、これは同テーマパーク開設以来最大規模です。それだけに同社としても力の入った新テーマポートといえるでしょう。同社は「ファンタジースプリングス」の開設によって年間750億円の増収効果があると見込んでいます。

この見込みどおりの効果が得られれば、2025年の3月期連結決算予想で利益額が過去最高を更新する見通しです。従来からの固定ファンだけでなく好調なインバウンド需要をとらえる形で来園者の増加を見込んでいますが、この見通しは決して絵空事ではないでしょう。

下図は東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの主な関連イベントと株価の推移を表したものです。相関関係は定かではありませんが、過去のイベント後は株価が上昇傾向にあることが見てとれます(※銘柄を推奨しているわけではありません)。

<過去の関連イベントとオリエンタルランドの株価(月足)2001年12月〜2024年4月>

出典:TradingViewをもとに編集部作成


「ディズニー」の興行収入から見るヒット作

東京ディズニーシーの新テーマポート「ファンタジースプリングス」は、大きな利益が期待されています。ここでは、これだけのコンテンツ帝国を築き上げた「ディズニー」が過去に世に送り出してきたアニメのヒット作について紹介します。

堂々の第1位は「アナ雪」

「ディズニー」には、実に多くの大ヒット作品がありますが、そのなかでも群を抜いているのが「アナ雪」こと『アナと雪の女王』です。2013年に公開された初代の『アナと雪の女王』は、約12億8,000米ドル(1米ドル155円換算で約1,984億円、以下同)でした。

なお続編として2019年に公開された『アナと雪の女王2』は、それを上回る約14億5,000万米ドル(約2,248億円)もの興行収入となりました。一連の2作品だけで4,000億円以上を稼ぎ出したのですから名実ともに「ディズニー」の大看板と言えるでしょう。

3位以下にも有名作品が並ぶ

1位と2位は「アナ雪」が占めた過去のアニメ作品興行収入ランキングですが、3~10位も見てみましょう。

3位:ズートピア
4位:ライオン・キング(アニメ)
5位:ベイマックス
6位:モアナと伝説の海
7位:塔の上のラプンツェル
8位:シュガー・ラッシュ:オンライン
9位:アラジン(アニメ)
10位:シュガー・ラッシュ
※「ディズニーアニメ」のみの世界興行収入

「ディズニー」のヒット作はアニメだけにあらず

「ディズニー」の作品は、アニメだけではありません。今では、実写映画でも多くの人気シリーズを擁しており、これらの作品からも世界的なヒット作品が続々と誕生しています。例えば『スター・ウォーズ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』などはいずれも世界的に高い知名度を誇りますが、これらも「ディズニー」作品です。

シリーズ作として有名な「マーベル」も、「ディズニー」作品です。東京ディズニーランドには、『パイレーツ・オブ・カリビアン』にちなんだ「カリブの海賊」というアトラクションもあります。

2023年は約7,500億円を稼いだ「ディズニー」

数々のヒット作を続々と公開し、快進撃を続ける「ディズニー」。2023年の映画総興行収入は約48億2,700万米ドル(約7,482億円)とのことです。民間企業が映画だけで1兆円に迫る金額を稼ぎ出しているのですから、さすがコンテンツ帝国です。

しかしこれでも2023年の興行収入は、トップの座を競合の「ユニバーサル」に明け渡しており、「ディズニー」にとっての2024年は捲土重来を期す年になりそうです。

まとめ

長年にわたって大ヒットアニメや映画を送り出し続ける「ディズニー」だけに、東京ディズニーシーの新テーマポート「ファンタジースプリングス」への注目度は申し分ありません。これだけ注目度が高いと大混雑が必至ですが、運営会社が過去最大規模の投資をした新テーマポートには大いに期待したいところです。

コンテンツ力でブランド価値や世界観への価値を高め、それをテーマパークのビジネスに落とし込むビジネスモデルは、ユニバーサルスタジオジャパンにも通じるものがあります。こうしたコンテンツビジネスからは、これからもまだ見ぬスターが誕生し、多くの人たちに夢を与え続けることでしょう。



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