見出し画像

インデックスファンドとアクティブファンド徹底比較

投資信託は、運用方針の違いによってインデックスファンドとアクティブファンドに分類されます。このコラムでは、インデックスファンドとアクティブファンドの違いを比較しながらご紹介します。


運用方針の違い

インデックスファンドとアクティブファンドは、目指す運用が異なります。
インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500種株価指数といった市場全体の平均を表す指数(インデックス)など、あらかじめ定めた目標(ベンチマーク)に連動する運用を目指します。そのため、値動きがわかりやすく、投資初心者でも相場状況を把握しやすい傾向があります。

一方、アクティブファンドはベンチマークを上回る運用を目指します。 より高いリターンを追求するため、運用のプロであるファンドマネージャーやアナリストが国内外の企業を訪問するなど様々な方法で企業調査・分析をして運用を行っています。

コスト


投資信託の保有期間中に差し引かれる信託報酬は、年率何%と料率が定められており、日々差引かれます。日々の負担は少額でも、長期で運用すればするほど信託報酬の負担は大きくなるため、商品選択の際には注目したいポイントです。

ファンドマネージャーなどが投資先の調査・分析を行なうアクティブファンドに比べて、インデックスファンドの信託報酬などは、低い傾向があります。これは、指数に基づきポートフォリオが決定されるためです。
さらに、インデックスファンドは新NISAの開始に伴い、信託報酬の引き下げやさらに低コストの商品もでてきています。

ただし、コストを考慮してもインデックスファンドより高いリターンを上げているアクティブファンドも一定数存在するため、より高いリターンを求める方はコスト以外に運用実績等も比較したうえで投資信託を選択しましょう。

インデックスファンドとアクティブファンドの状況


インデックスファンドとアクティブファンドのiDeCoや企業型DCでの選択状況をご紹介します。

インデックスファンドアクティブファンドの選択状況( 2023年3月末時点)

(資料)運営管理機関連絡協議会 確定拠出年金統計資料(2023年3月末)よりニッセイアセットマネジメント作成

グラフは2023年3月末時点のiDeCoと企業型DCのインデックスファンドとアクティブファンドの選択状況です。
全体的にインデックスファンドの残高が比較的多く、特に外国株式型ではインデックスファンドの比率が高くなっています。アクティブファンドの比率が最も高いのは国内株式型です。

ここで、国内株式型のアクティブファンドで、過去に「TOPIX(配当込み)」を上回る運用実績を上げたファンドの本数をみてみましょう。

国内株式型アクティブファンドでTOPIX(配当込み)を上回る運用実績をあげた本数

(資料)Morningstar Directよりニッセイ基礎研究所作成
※ 確定拠出年金以外の資金を含む(DC専用・併用ファンドで集計)

長期でみても、国内株式型の代表的なインデックスである「TOPIX(配当込み)」を、上回る運用実績を上げたファンドがあったことが分かります。
このようなアクティブファンドを見つけることができたら、インデックスファンドより高いリターンが期待できます。

まとめ

インデックスファンドは、指数に連動するリターンを目指すので、値動きがわかりやすく、投資初心者でも相場状況を把握しやすい傾向があります。
また信託報酬などのコストが低い傾向にあり、直近では新NISAの開始に伴い、さらに低コスト化がすすみました。

一方、アクティブファンドは、指数を上回るリターンを目指すので、より高いリターンを期待することができます。コストを考慮してもインデックスファンドより高いリターンを上げているアクティブファンドも一定数存在するため、より高いリターンを求める方はコスト以外に運用実績等も比較したうえで投資信託を選択しましょう。 

<ご留意事項>
・上記は新NISA、iDecoのすべての特徴を表すものではありません。なお、税金の取扱いの詳細につきましては、税務専門家等にご確認されることをお勧めいたします。
・当資料は、情報提供を目的として作成しており、投資家に対する投資勧誘を目的とするものではありません。
・当資料の内容は具体的な商品を勧誘するものではないので、手数料や報酬等の種類ごとの金額及びその合計額については、表示することができません。
・投資する有価証券の価格の変動等により損失を生じるおそれがあります。
・市場見通し等は、お客様の運用方針や投資判断等の参考となる情報の提供を目的としたものです。実際の投資等に係る最終的な決定は、お客様ご自身のご判断で行っていただきますようお願い申し上げます。
・当資料に記載された運用商品、手法等は、リスクを含みます。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)は全て投資家の皆様のものとなります。元本が保証された商品、手法ではありません。
・当資料は、現時点で信頼できると考えられる情報を基に作成しておりますが、情報の正確性や完全性を保証するものではありません。
・当資料に関わる一切の権利は、引用部分を除き弊社に属し、いかなる目的であれ当資料の一部または全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。
商号等:ニッセイアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第369号
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
コールセンター
0120-762-506 9:00~17:00(土日祝日・年末年始を除く)

資産運用は もっと手間なく、 もっと効率的に