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投資信託の買い方|購入前に理解しておくべきポイントや情報収集方法を解説

実際に投資信託を購入するにはどうすればよいのでしょうか。
「ニッセイアセットアカデミー」第2回は投資信託購入前に理解しておくべきポイントや情報収集方法について、実践的な内容を無償で公開しています。
 
記事の最後には、本記事の内容を問題として出題しているので、投資信託の買い方について勉強してみたいという方もぜひ参考にしてみてください。

  •  第1回「投資信託とは?賢く選ぶコツやリスクを押さえておこう」

  • 第2回「投資信託の買い方|購入前に理解しておくべきポイントや情報収集方法を解説」(今回)

  • 第3回「投資信託は定期リバランスによるメンテナンスが重要|リバランスの方法を詳しく解説」

  • 第4回「投資信託の売買判断を磨く~政治と株価の関係~」

  • 第5回「投資信託の売買判断を磨く~金融政策の影響~」

買い時に悩むよりも時間を味方にする

通常、株式投資等では安く買って高く売ることで売却益を得ることができます。
そのため、いつ買っていつ売るのかというタイミングが重要といえるでしょう。

投資信託はスポットと積立の2パターンの買い方があります。

  • スポット→基準価額が安い時に一括で購入する

  • 積立→自分が決めたタイミング・金額で定期的に購入する

買い時に悩むよりも時間を味方にする

スポットの場合は、安く買って高く売る事が重要となるため、株式投資のように買い時や売り時が重要となります。積立で定額購入する方法はドルコスト平均法と呼ばれ、購入時期を分散させることで価格変動リスクを低減させる効果が期待できます。投資のリスクを減らすには「長期」「積立」「分散」が有効と考えられています。

相場サイクルと運用資産への影響

株式相場には「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」という4つのステージ(相場サイクル)があるといわれています。

相場サイクルと運用資産への影響


相場サイクルと運用資産への影響

 投資信託の情報収集方法

投資信託を購入する前には過去の成績等の情報収集が大切です。
投資信託は運用のプロがお金を運用する金融商品ですが、元本が保証されているものではなく、商品選定や購入は自己責任で行う必要があります。
以下を参考にしながら、購入前だけでなく購入後も継続して情報収集を行ってください。
 
証券会社の販売ランキング
証券会社等では投資信託の販売ランキングを掲載しており、注目ポイントは「純資産総額」と「トータルリターン」です。

証券会社の販売ランキング


ランキングに掲載された銘柄をクリックすると基準価額の推移の確認ができますが、

  • 純資産総額と基準価格が同時に上昇している

  • トータルリターンが高い

上記のような銘柄はランキング上位となる傾向があるようです。
 
ただしネット証券の利用者には短期売買をしている投資家も多く、ブル・ベア型ファンドが上位にランキングされる場合もありますので、カテゴリー別に表示してチェックするのもよいでしょう。

 ニュースアプリ

 
以下のようなニュースアプリで情報収集するのも1つの手段です。

  • 日経電子版

  • スマートニュース(経済チャンネル)

ニュースアプリで具体的な投資信託の情報が掲載されているわけではありませんが、国際情勢や政治・経済動向等をチェックすることで、売買判断やメンテナンスをする際の情報収集に役立つはずです。

X(旧Twitter)アカウント

SNSの X(旧Twitter)には投資に役立つ情報を発信しているアカウントがあります。

  • ロイタービジネス(@ReutersJapanBiz)

  • くらしの経済メディア「MONEY PLUS(マネープラス)」(@moneyforwardPFM)

  • ぐっさん長期投資(@guussaann)

  • とり@毎月14万円全世界株式積み立てる新卒2年目(@100manbird)

  • たりたり🦉経済知識まとめ(@taritariblog)

上記以外にも様々なアカウントで有用な情報が発信されています。ぜひご自身でお気に入りのアカウントを探してみてください。

R&Iファンド大賞

R&Iファンド大賞は、R&Iが5,000本を超える投資信託の中から、中立的な立場で「優れた運用実績を示したアクティブファンド」を表彰するアワードです。
償還予定日まで1年以上の期間があり、残高がカテゴリー内で上位50%以上かつ30億円以上であることが条件であるため、自身でスクリーニングする手間が省けます。
豊富な投資信託から自身に合ったものを見つけるのは相当な時間と労力が必要ですが、R&Iファンド大賞に掲載された銘柄をチェック→銘柄の詳細を調べることで効率よく投資信託の銘柄を選ぶことができるでしょう。

投信ブロガーランキング

 投信ブロガーが毎年選ぶ投信ブロガーランキングも情報収集に役立つことでしょう。
ノミネートコメントは実際に投資信託を購入している個人投資家の生の声であり、個人投資家目線の本音が分かります。

投資信託購入の流れ

 投資信託は証券会社、銀行、投資信託運用会社(直版)等で購入することができます。詳しい購入方法については、各証券会社のウェブサイト等をご確認ください。

税制について理解しておこう 

投資信託では譲渡益や分配金に対して20.315%の税金がかかります。ただし、追加型国内公募株式投資信託の場合、元本払戻金(特別分配金)は非課税です。
 
また口座開設時に「源泉徴収ありの特定口座」を指定しておけば、証券会社が確定申告を行ってくれるため、原則として確定申告は不要となります。

 投資信託協会「投資信託の税金」

話題の新NISA(小額投資非課税制度)を活用しよう

これから投資信託の購入を考えている方は、NISAの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
 
NISA口座で投資信託を購入した場合、普通分配金と譲渡益は非課税投資枠内で非課税となります。現行のNISA制度は2023年で終了し、2024年からは新しい制度。詳しくはこちらのマガジンを参照してください。

ニッセイアセットマネジメント「アセマネ会社によるNISA制度改正のポイント解説」

ここまでの内容を理解できたかテストで確認!

本記事で紹介した内容を、以下のテスト形式でおさらいしてみましょう。

問①

投資信託を〇〇で購入すると、自分が決めたタイミング・金額で定期的に購入することができる。

→積立 

問②

投資信託は〇〇が保証されていない。

 →元本

問③

NISA制度は2024年から〇〇〇〇投資枠と成長投資枠が併用できる制度となる。

→つみたて

問④

NISA制度は2024年から非課税期間が〇〇〇化される。

→無期限

まとめ

投資信託は積立で購入することで価格変動リスクを低減させる効果が期待できますが、購入後もニュースアプリや投信ブロガーランキング等で継続的に情報収集を行うことが大切です。
また、これから投資信託を購入するのであれば、NISA制度の活用を検討してみるのがよいでしょう。

 第3回は、「投資信託は定期リバランスによるメンテナンスが重要|リバランスの方法を詳しく解説」です。

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