
【アンケート調査】あなたは“自分時間”を創出するために何にいくらお金を使いますか?
ニッセイアセットマネジメントでは“自分時間”を創出するために何にいくらお金を使うかなどについての調査を行いました。自分時間とは、仕事や家事、子育てなどの日常的な義務から離れ、楽しいことや好きなことをして過ごす時間を指します。
調査結果の一例として、「自分時間を創出するために何にお金を使いますか?」という質問に対して、「ネットスーパーの利用」の回答が最も高い結果となりました。また「自分時間を創出するために月にいくら使いますか?」という質問に対する回答では、月に使う全体の平均額は約3万4,100円でした。それでは調査の詳細を見ていきましょう。
【調査対象】一都三県在住20~60代の会社員・公務員
【調査方法】マイボイスパネルを対象としたWEBアンケート調査
※ 抽出した対象者にメールで協力依頼を行い、目標回収数に達するまで回答をWEBで受け付ける手法。
※調査は「スクリーニング調査」と「本調査」を一本で実施
【調査時期】2024年11月22日(金)~11月26日(火)
【回答者数】1,200名
【調査機関】マイボイスコム株式会社
“自分時間”を創出するために何にいくらお金を使っている?

はじめに「自分時間を創出するために何にお金を使いますか?」の質問に対する結果について確認します。全体では、「ネットスーパーの利用(16.9%)」 という回答が最も高い結果でした。
<Q.自分時間を創出するために何にお金を使いますか?(複数回答)>

性年代別に見ると女性20代と女性30代などが自分時間を創出するためにお金を使う割合が高く、特に「食事のデリバリー・ミールキットサービス」を積極的に利用しています。また女性20代に限定すると「通勤時間短縮のための交通手段(タクシー・特急電車など)」や「家事代行サービス」の割合が全体平均よりも5%以上高くなっています。
逆に自分時間を創出するためにお金を使っていない割合が最も高かったのは、男性50・60代でした。約80%が「自分時間のために、お金を使っていない」と回答しています。
世帯年収別に見ると年収1,000万円以上(年収1,500万円以上も含む)の世帯は、自分時間を創出するためにお金を使う割合が全体平均よりも高く、特に「時短家電の導入」や「ネットスーパーの利用」が目立っています。
<Q.自分時間を創出するために月にいくら使うか?>

次に「自分時間を創出するために月にいくら使うか?」についての調査結果を紹介します。
性年代別では、女性20代は「3〜5万円未満」の割合が全体平均よりも5%以上高い結果になっています。一方、女性50代・60代は「1万円未満」の割合が全体平均よりも10%以上高くなっています。また世帯年収別では、年収が高くなるほど金額が増える傾向です。特に年収1,500万円以上の世帯では、「50万円以上」の割合が8.8%と全体平均(0.7%)を大きく上回りました。
次に平均額(加重平均)を見ていきましょう。

全体の平均額は3万4,100円という結果になりました。性年代別では、女性20代が約5万7,000円と最も高い結果になりました。また世帯年収別では、年収が高くなるほど金額が増える傾向です。月に使う平均額が最も高かったのは、1,500万円以上の世帯で約7万6,200円でした。
<Q.時短で創った自分の時間を何に費やしていますか(または費やしたいですか)(複数回答)>

「時短で創った自分の時間を何に費やしていますか(または費やしたいですか)」の問いに対する回答は、上記の結果となりました。
性年代別で見ると男性30~60代では「家族と過ごす」の割合が全体平均より高く、いずれも40%以上でした。一方、女性20代は「友人と過ごす」の割合が全体平均より高く30.7%。また女性50代・60代は「ひとりの時間を楽しむ(80.7%)」や「健康管理や運動(30.0%)」の割合が全体平均よりも10%以上高い結果となりました。
世帯年収別で見ると年収700万円以上の世帯(1,500万円以上なども含む)は「家族と過ごす」の割合が全体平均よりも高い傾向です。また年収1,500万円以上の世帯では「健康管理や運動(39.4%)」や「睡眠(51.5%)」などの割合が全体平均よりも高い結果となっています。
なお「趣味 具体的に」の内容は、おおむね以下のような傾向です。
・インドア系:32人
・その他:20人
・アクティブ系:17人
・旅行系:12人
( 全81人)
このうち「インドア系」の具体的な内容を見てみましょう。自分の時間として、何かしらの映像を見ている人の多さが見てとれます。
・動画・映画・アニメの鑑賞:12人
・読書:10人
・ゲーム:7人
・音楽を聞く:3人
<Q.自分時間を創るために、今後お金を使いたい商品やサービスはありますか?(自由回答)>
こちらの質問は自由回答のため、回答内容を以下7つにわけるとおおむね以下のような傾向でした。
・家事効率化関連:190人
・自分のため、趣味など:109人
・家電、自動機器など:105人
・仕事の効率、スキルアップ関連:34人
・移動の効率化関連:28人
・投資:7人
・なし:727人
(全1,200人)

このうち、「家事効率化関連」にあった回答内容を見てみましょう。家事全般、特に料理代行を望む人が多い傾向にあります。
・家事代行:72人
・料理代行:50人
・掃除代行:39人
・買い物代行:22人
・その他:7人
なぜ“自分時間”を創出するためにお金を使うのか?

さらに「自分時間とお金」のテーマを深掘りしていきます。
<Q.自分時間を創出するためにお金を使うようになったきっかけは何ですか?(複数回答)>

調査結果では、最も多くの回答を集めたのは「仕事が忙しくなったから(46.5%)」という理由でした。特に男性50代・60代の回答者においては、この理由が63.3%と際立って高い割合を示しています。
性年代別では、男性20代は「収入が増えたから(38.2%)」という理由を挙げる割合が全体平均よりも10%以上高くなっています。一方で、男性50・60代、女性40代、女性50・60代は「自分のライフスタイルを見直したから」の割合が全体平均よりも10%以上高い傾向です。
<Q.創出できた時間をお金に換算すると月にいくらになりますか?>


この質問に対する全体の平均額(加重平均)は約3万2,100円でした。
性年代別のデータを見てみると、換算額の平均額が最も高かったのは女性20代で約5万1,400円でした。回答割合に注目すると、男性20代は「5~7万円未満(12.7%)」の割合が全体平均よりも高い結果となっています。また男性30代は「1~2万円未満(39.3%)」、男性50・60代は「3~5万円未満(30.0%)」の割合が高い傾向にあります。
世帯年収別で見ると換算額の平均額が最も高かったのは、1,500万円以上の世帯で約8万1,000円でした。換算額が「50万円以上」と回答した割合は、他の世帯年収では皆無ですが、世帯年収1,500万円以上の層では8.8%存在しています。
「時短」を目的にどういったお金の使い方をしている?

次に時短についてです。何を時短したいのか、何にお金を使っているのかが見えてきます。
<Q.普段の生活で時短したいことは何ですか?(複数回答)>

回答全体で見ると「家事・掃除(60.3%)」「食事の準備や片付け(51.4%)」「通勤時間(50.2%)」などの項目が高い割合を占めていました。
性年代別では、女性の30~60代がいずれも時短したいこととして「家事・掃除」を挙げる傾向が強いです。また女性30代では「通勤時間」を短縮したいと回答した割合が60.0%で、これは全体平均よりも5%以上高い結果でした。一方、男性40代では「仕事の効率化(ツールやソフトウェアの導入)」の割合が47.3%と全体平均よりも10%以上高い結果になりました。
世帯年収で見ると、300万円未満の世帯で「日常の買い物」の割合が44.7%と全体平均よりも5%以上高く、「買い物で時短したい」と考えていることがうかがえます。一方、1,000~1,500万円未満の世帯は家事関連ではなく、「仕事の効率化(35.6%)」「健康管理(26.3%)」「子育てや家族の世話(16.5%)」を時短したい割合が強く、全体平均よりも5%以上高い結果となっています。
ここからは、普段の生活で時短したいこととして、全体の割合が50%超だった「通勤時間」に関する調査結果を見ていきましょう。
<Q.通勤で電車の有料指定席を利用する頻度は?>

この問いに対し、回答者全体で最も割合が高かったのは「週に2~3回程度(33.7%)」でした。この結果から、有料指定席を利用する人は、かなりの頻度で利用している傾向がうかがえます。
性年代では、「ほぼ毎日」という回答が全体平均の13.7%よりも高かったのは、男性20代(26.7%)、女性20代(20.0%)、女性50代・60代(25.0%)でした。一方、男性50代・60代は「週に1回程度(42.9%)」と「月に1回程度(42.9%)」の回答が全体平均よりも10%以上高い結果となっています。
世帯年収では、1,500万円以上の世帯では「ほぼ毎日(28.6%)」「月に1回程度(28.6%)」の割合が全体平均よりも高い傾向が見られました。一方、300万円未満の世帯では「週に2~3回程度(50.0%)」「2~3週間に1回程度(25.0%)」の割合が全体平均よりも10%以上高くなりました。
300万円未満の層で有料指定券が利用されている理由としては、「独身世帯が多く可処分所得が比較的高いためではないか」「いわゆるコスパで見たときに利用に値すると判断されるのではないか」と推測されます。
<Q.有料指定席を使う場合、通常の通勤よりも1回あたりいくら多く支払うのか?>


この質問に対して、全体の平均額(加重平均)は約1,905円でした。
性年代別では、女性20代の平均額が2,725円と最も高く、「2,001~4,000円程度」と回答した割合が全体平均よりも5%以上高い傾向が見られました。一方、男性40代、女性40代、女性50代・60代では「1~500円」と回答した割合が50%に達し、これらの性年代の平均額は他の性年代よりも低めでした。
世帯年収に関する調査では、300万円未満の世帯は「501〜1,000円」が全体平均よりも10%以上高い一方で、「7,001~10,000円(25.0%)」の割合もかなり高いことがわかりました。また1,000~1,500万円未満世帯は「3,001~4,000円(19.0%)」、1,500万円以上世帯は「10,001円以上(28.6%)」の割合が全体平均より10%以上も高めでした。
<Q.通勤時に電車の有料席を利用する際、どのような過ごし方をしていますか?(自由回答)>
さらに「通勤時に電車の有料席を利用する際、どのような過ごし方をしていますか?」という質問も行いました。自由回答のため回答内容を以下3つにわけると、おおむね以下のような傾向でした。
・自分のため:46人
・仕事関連:18人
・なし:31人
(全95人)

「自分のため」の回答を具体的に見ていくと、睡眠などリラックスする時間に充てている人が多い傾向がうかがえます。
・睡眠:20人
・スマホ(携帯)をいじる:11人
・読書:6人
・その他:9人
<Q.会社の近くに引っ越した経験はありますか?>

通勤時間が短ければ、わざわざ時短する必要はありません。この問いに対しては、全体の19.5%が「ある」と回答しています。
性年代別では、男性20~40代と女性20~30代では「ある」と回答した割合が全体平均をやや上回っています。これらのなかで「ある」と回答した割合が最も高かったのは、男性20代で24.7%でした。
<Q.自宅の近くの会社に転職した経験はありますか?>

こちらの問いに対しては、全体の15.8%が「ある」と回答しています。会社の近くに引っ越しした割合(19.5%)と比べると、低くなっています。
性年代別で見ると、女性20代は24.0%と全体平均よりも5%以上高い結果となりました。一方、男性50代・60代は6.0%で全体平均を大きく下回っています。
<Q.リモート勤務が可能な会社に就職(転職)したことがありますか?>

この質問に対しては、全体の13.3%があると回答しています。
性年代では、女性20代が26.7%と全体平均を大きく上回っています。世帯年収では、300万円未満の世帯が20.0%で全体平均を上回っています。
まとめ|「time is money」お金に働いてもらう考え方を

今回の調査結果を振り返ると、多くの人たちが「time is money(時は金なり)」という格言の通り、貴重な時間を無駄にしないで有意義に使うための努力をしていることが見受けられます。一方で、どのような行為を時短したいかについては、性年代や世帯年収によって違いがあることがわかりました。
最後にお金に敏感な投資経験者が時短についてどのようなスタンスを持っているのかについての調査結果をご紹介します。投資経験者は、何かしらの形でお金を活用しているため、時短に対する意識や行動も独自の視点を持っていることが考えられます。
<Q.普段の生活で時短したいことは何ですか?(複数回答)>

投資を継続的に行っている人は「仕事の効率化」と回答した割合が37.0%で全体平均の29.3%を上回りました。また過去に行ったことがある人は「通勤時間」が57.6%で、こちらも全体平均(50.2% )より高い数値です。
<Q.自分時間を創出するために何にお金を使っていますか?(複数回答)>

投資を継続的に行っている人は「時短家電の購入」「ネットスーパーの利用」など、ほとんどの項目で全体平均を上回る結果となりました。「お金を使っていることはない」の割合が全体平均よりも5%以上低いことからも、何かしらお金を使って時短している傾向がうかがえます。
<Q.時短によって創出できた時間をお金に換算すると月にいくらになりますか?>


前述しましたように全体平均額(加重平均)は3万2,100円でしたが、「継続的に行っている」「過去に行ったことがある」ともに、これを上回る結果となりました。投資経験者は時短の効果を実感できていることがうかがえます。
<Q.通勤時間を短縮するために何にお金を使っていますか?(複数回答)

投資経験者は、通勤時間に対する考え方にも特徴があります。投資を継続的に行っている人、過去に投資を行ったことがある人は「通勤時間のためにお金を使っていることはない」の割合が全体平均よりも低くなっています。
こちらでも、何かしら通勤時間短縮のためにお金を使っていることがわかります。具体的に見ると、過去に投資を行ったことがある人は「タクシーやライドシェアサービス」「有料座席サービス」を利用する割合が全体平均を5%以上上回る傾向があります。
<Q.通勤時に電車の有料席を利用する頻度は?>

投資を継続的に行っている人は「ほぼ毎日」と回答する割合が21.1%で、全体平均(13.7%)を上回っています。過去に行ったことがある人は、「週に2~3回程度」「週に1回程度」の割合が全体平均を10%以上も上回りました。投資経験者は、時間を有効に利用する傾向が高くなっています。
<Q.会社の近くに引っ越した経験はありますか?>

同様に「会社の近くに引っ越した経験はありますか?」という設問でも、投資経験者(継続的に行なっている・過去に行った)の割合が全体平均を上回っています。会社が近ければ「通勤時間も短くなる」「その分、自分の時間が増える」という考え方につながっているのではないでしょうか。
投資経験者の回答からもわかるように、時短が目的ではなく、そこで生まれた時間に何をするのか、お金をかけるだけの費用対効果があるのか……投資経験者は、その点をしっかりと考え、お金に働いてもらう感覚が高いといえるでしょう。
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